長崎県五島列島・新上五島町のみどころ

新上五島町は、遣唐使、倭寇、キリシタン等幾多の歴史、文化遺産も多く残っています。
澄み切った青い海と白い砂浜が点在し、木々の緑にも恵まれ、豊かな自然環境との調和を楽しむことができます。 国指定重要文化財に指定されている「頭ヶ島教会」、「青砂ヶ浦教会」をはじめとする29の教会や日本一の大きさを誇る国指定天然記念物「アコウ樹」などが人気です。

江戸時代には、幕府からの厳しい弾圧によって信仰を隠さなければならなかったキリスト教徒が、新たな生活の場として移住した地域の1つでもあります。

2018(平成30)年6月には、バーレーンで開催の第42回世界遺産委員会において、 新上五島町の構成資産「頭ヶ島の集落」を含む「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」 が世界文化遺産に登録決定しました。
世界文化遺産の地「新上五島町」へ、ぜひ観光や海水浴にお出かけください。
観光のお土産には、島の特産「五島手延うどん」「かんころもち」「自然塩」「椿油」「海産加工品」がお奨めです。マルマスのネットショップで事前に準備しておくことをお奨めします。

1.頭ヶ島教会(有川地区)

頭ヶ島教会(有川地区)

2001年に国の重要文化財に指定。
世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産「頭ヶ島の集落」にある天主堂。全国的にも珍しい石造りの教会です。地元出身の教会建築の先駆者、鉄川与助が設計施工。島内で切り出した石を丹念に積み上げた外観は重厚感にあふれていて、堂内は天井や壁面などに花柄の装飾が施され華やいだ雰囲気に満ちています。
新上五島町には29もの教会が現存し、今もすべて信者たちの祈りの場として大切に守られています。

2.龍馬ゆかりの広場

龍馬ゆかりの広場

ワイル・ウエフ号が遭難した潮合崎に向かって、亡くなった仲間への鎮魂の思いを込めて合掌した坂本龍馬像があります。ワイル・ウエフ号は、坂本龍馬が長崎のグラバーから購入した練習船で、潮合崎で大暴風雨にあって遭難しました。
遭難の知らせを聞いた龍馬は寺田谷事件で受けた傷を鹿児島で療養中でしたが、この上五島に駆け付けて慰霊碑建立を依頼したと言われています。

3.有川港多目的ターミナル

有川港多目的ターミナル

五島列島・新上五島町の北の玄関口「有川港」。長崎港や佐世保港との間にフェリーや高速船が就航し、上五島地区の人流・物流機能の拠点として重要な港です。
マルマスの最隣接の港です。各港へのアクセスは、「アクセス」ページをご覧ください。
近年、世界遺産登録の影響もあり、外国人観光客が増加し、多言語表記案内板の需要が高まっております。有川港、奈良尾港ターミナルの案内板が4ヶ国語(日本語、英語、中国語、韓国語)表記したものにリニューアルしました。

4.鯨賓館ミュージアム

鯨賓館ミュージアム

有川港多目的ホールには、鯨賓館ミュージアム・ホールが併設しており上五島「有川」の捕鯨の歴史を今に伝える鯨の資料館となっています。水産庁の未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選のひとつ「有川捕鯨関連文化遺産」としても知られる、新上五島町の捕鯨史等が紹介されています。ミンク鯨の骨格標本や実物大模型の展示のほか、江戸時代から近代に至る鯨業の歴史などを、パネルや映像で紹介しています。

5.海童神社

海童神社

海童神社(かいどうじんじゃ)は、鯨の顎骨を使用した鳥居があることで有名。
「十七日祭り」は、3年続けて決まった日に海で溺れ死ぬ者があり、神社の信託により石祠を建てて祭り、即席の「にわか芝居」などを奉納したのがはじまり。今では、7月の第4日曜日に町内会から寸劇や踊りを賑やかに披露する習慣になっています。

6.五島うどんの里

五島うどんの里

上五島の代表的な特産品「五島手延うどん」の魅力を満喫できるスポットです。
有川港ターミナルのすぐ側で、お食事処「うどん茶屋 遊麺三昧」や特産品がズラリと揃う「観光物産センター」も隣接しています。
電気自動車の急速充電器や観光案内所もあるので旅の休憩に最適な場所でもあります。

7.旧鯛ノ浦教会

旧鯛ノ浦教会

上五島における布教の中心として1881(明治14)に設立されました。現在図書館として利用されている旧聖堂は1903(明治36)に完成した木造瓦葺きの建物の正面に、戦後すぐレンガ造りの鐘楼腰が増設されたものです。鐘楼外壁には被爆した浦上天主堂のレンガも使われています。旧鯛ノ浦教会堂のそばにはルルドがあります。1963(昭和38)年、地元出身の彫刻家(中田秀和氏)が制作したマリア像を寄贈し、信徒たちの労働奉仕によってつくられたという。緑の中に浮かぶ二つの白い像が印象的です。

8.蛤浜海水浴場

蛤浜海水浴場

有川港から車で5 分ほどで行ける「蛤浜(はまぐりはま)海水浴場」。
永遠に続くかのような遠浅の海は、まるで絵画のような美しさです。エメラルドグリーンの海が広がる光景は、一度見たら忘れられない抜群の美しさです。
環境省が全国の快適な海水浴場を選んだ「快水浴場百選」のひとつにも選定。
休憩舎、更衣室、シャワー等のサービス設備も整った快適な環境で海水浴が満喫できます。

9.青砂ヶ浦教会

青砂ヶ浦教会

奈摩湾を見下ろす高台に立つ赤いレンガ造りの美しい教会。
現教会は明治43年(1910)建築。新上五島町出身の建築士・鉄川与助の設計によるもので、信徒が総出でレンガを運びあげて完成しました。2001(平成13年)には国の重要文化財に指定されました。
レンガ造りの外観や、内部のステンドグラスや祭壇が非常に美しいと評判です。
12月から約1カ月間は、青砂ヶ浦天主堂を含む新上五島町の数多くの教会がイルミネーションに包まれます。この教会イルミネーションは、2012(平成24)年に「日本夜景遺産」にも認定されました。信者の人たちによって一つ一つ装飾されており、上五島の冬の風物詩です。

10.矢堅目の夕日

矢堅目の夕日

奈摩湾入口にあり、円錐形の奇岩と複雑な海岸線が美しい。
夏には鮮やかなオレンジ色のオニユリが咲き、展望所から見る雄大な景色や、東シナ海に沈む夕日に感動をおぼえます。 対岸の白草公園から望む、矢堅目の岩越しに沈む夕日は素晴らしく、多くのカメラマンをとりこにしています。

11.青方港

青方港

青方(あおかた)港は、福岡県博多港からのアクセス港(野母商船 青方ターミナル)。
博多港から宇久島、小値賀島を経て到着。キリスト教の伝統ある教会群が残るこの島は、とても魅力的です。
近くには観音岳公園(岩家観音)があり、世界初の洋上石油備蓄基地を望むことができ、野外ステージから見た、東シナ海に沈む夕日は絶景です。

12.龍観山展望台

龍観山展望台

龍観山(標高138m)に1973(昭和48)年完成した展望台。西海国立公園・若松瀬戸を一望できるビュースポットです。
全長522mの若松大橋の白、海と空の青、 山々の緑、島々が織り成す複雑な入り江は見事なコントラスト。春先は展望広場に桜の花が咲き、花見やピクニックに訪れる人で賑わいます。

13.あこう樹(奈良尾神社)

あこう樹(奈良尾神社)

幅約2mの奈良尾神社参道をまたぐように根がわかれ,人が通り抜けることができる。
樹齢650年超。下をくぐると長生きできるという言い伝えがあります。
「あこう樹」は、高さ25m、幹周り12mで日本一の大きさをほこり、1961(昭和36)年4月27日に国の天然記念物に指定されました。
境内には、銀杏の木もあり12月には、境内が一面黄色いじゅうたんに染まります

14.奈良尾港ターミナル

奈良尾港ターミナル

南北に細長く伸びる上五島・中通島の南玄関口となっている「奈良尾港」。
本土からは長崎港や下五島・福江港(五島市)からのアクセス港となっています。
奈良尾からは、若松港や青方、有川港行のバス便があります。また九州商船の高速船利用の方専用ですが、有川港~奈良尾港の「無料シャトルバス」が運行しています。
「奈良尾」は、昔からイワシの名産地として知られ、西日本随一の大型巻き網漁業の基地として栄えた漁師町です。

本ページ掲載写真はすべて
(一社)長崎県観光連盟 「ながさき旅ネット」からご提供いただきました。
※ 教会の写真掲載に当たっては大司教区の許可をいただいています。